はじめに
これから数回に分けて一緒にデッサンについて、学んでいければと思いますが、
初めにおすすめの取り組み方ついてお伝えさせていただきます。
このデッサン講座では、デッサンに興味を持たれた方が、スムーズに歩んでいけることを想定しています。
受験目的のデッサンにも重なる部分もございますが、本質的には作品をつくる上でデッサンが必要と感じているかたに向けてその技法を紹介しております。
私自身は、デッサンができないと作品が作れない、ということはないと思っています。大切なことは、興味や目的に合わせて判断して作品を完成させることだと思います。とはいえ、デッサンをつうじて見ることができる美術の世界もあります。
独学では気づきにくい部分を中心に、デッサンをしれるような講座にしたいです。少しデッサンを描いたのちは、デッサンをどのように利用していくかということもいしきしてみてください。
あくまで、このブログで一緒に描く間のみで構いませんので、
意識してみるとよいのかな、と思うことを書きますので参考にしてみてください。
デッサンに限らず、創作全般において自分が大切だと感じることを書かせていただきます。目的など個人差はあるかと思いますので、これらのことを参考にしていただき、自分には合わないなと思えば、無理に意識しすぎないでください。
ステップデッサン講座の心構え
・人とあまり比べない
デッサンは他人の作品を見て成長するのも確かですが、
特に初期は、目の前のモチーフと自分の絵を好きになることからはじめてみてください。
一枚一枚の絵が完成するなかで、今の絵がどう変化していくか(変化させていくか)その成長を観察するような視点、「自分の絵を育てる」そういった感じで取り組むのもおすすめです。
お手本作品と比較してこう描くと立体的に見えるのかなどを参考にするのは良いことだと思いますが、必要以上に他人の作品と比較してやる気を失ったりするのはよくはないと思います。自分の絵とやる気は自分が守るくらいの気持ちが大切です。
特に、このブログの初期ステップ講座を終えるまでは、自分の絵と深く向き合うことを意識してみてください。
・自分の「ああしたい」「こうしたい」も大切に
描いていく中で、「こう書いてみたらどうだろう」とか、「こんな測り方はどうだろう」
といったことが出てきたらぜひそのやり方も試してみてください。
「こうしなきゃ」ということにあまりとらわれることなく、様々な表現に挑戦する中で、自分の表現を増やすことも有効だと思います。
そうすることで、目的や、やりたいことに応じて、表現手段や表現方法を選択しながら描きき進めることの役に立ちます。
ああしたい、こうしたいが特ににない方は、気にせず目の前のデッサンに集中していきましょう。
・自分の価値観も他人の価値観も認める気持ちを大切に
人と人が違えば、価値観の違いは起こります。
自分と違う価値観に出会った時どうしましょう。
これは、人や場面によって変わってきますので、参考までに私の考えですが、価値観が違えば、「相手にとっての正」は、「自分にとっての正」とは言えない場合もあるので、自分50%相手50%くらいで参考にするのがよいと思います。
人の意見を聞かなすぎると新しい価値観と出会いにくくなりますし、聞きすぎると迷ったりします。
「相手の価値観を認めることで、自分の価値観の存在も保障される」といったイメージでしょうか。
相手の価値観を認めるというのはその存在を受け入れるということで、無理に自分も同じ価値観にする必要はないと思います。
よくあるのが、二人の先生の指摘が真逆といったことはよくあります。どちらも間違いではないことが多いのですが、同じことをさしていない場合があります。
講師自身の価値観があるからですね。
その場合、すなおすぎると、「どっちに行けばいいの」ってなってしまいます。
止まってしまうのがよくないことなので、「なるほど、そういう考えがあるんだな」と一度整理して、
それを踏まえて自分はどうしてみようと思うか、自身の価値観も大切にしてみてください。
・継続することでわかることもある
自分がデッサンを学ぶならどんな授業を受けたいかということで、授業の内容を作っていますが、
経験上、すぐに身につく概念もありますが、半年や一年、、、(晩年まで!?)のあいだ継続して描くことで身についてくることも存在します。
それが、美術の奥深さの一つなのかもしれません。
技術に関してはできる限り効率よくお伝えしたいとは考えておりますが、
それに加えて「継続もしやすい」という点も配慮できたらと考えております。
美術を楽しむ気持ちを忘れずに、ある程度の期間をもってお取組みいただけると
基本的には絵は上達していくと思います。
さて、次回からは早速画いて行きましょう。
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